PaPeRo iのマイクでRaspberry Pi の Juliusによる音声認識を行う

オープンソースの音声認識エンジンJuliusをRaspberry Piで動かして、PaPeRo i のマイク(内蔵又は外付け)を使用して日本語の音声認識を行う手順を紹介します。
使用したRaspberry Pi は、Raspberry Pi 3 Model B V 1.2で、RaspbianはStretchです。

手順(Raspberry Pi 側)

(1) 作業用ディレクトリに、これ一つで音声認識が試せるというディクテーションキットをダウンロードして展開します。

$ mkdir ~/julius
$ cd ~/julius
$ wget --no-check-certificate https://osdn.net/projects/julius/downloads/66544/dictation-kit-v4.4.zip
$ unzip dictation-kit-v4.4.zip

(2) juliusのソースを展開、configure、make、インストールします。

$ cd dictation-kit-v4.4/src
$ unzip julius-4.4.2.zip
$ cd julius-4.4.2
$ ./configure
$ make
$ sudo make install

(3) PaPeRo i にLANケーブル又は無線LANで接続し、自動取得したRaspberry Pi のIPアドレスを調べて控えます。

$ ifconfig

(4) 入力元として adinnet を指定して Julius を起動します。

$ cd ~/julius/dictation-kit-v4.4
$ julius -C main.jconf -C am-gmm.jconf -demo -input adinnet

手順(PaPeRo i 側)

(1)「【実験】PaPeRo i本体でJuliusによる音声認識を行う(外付けマイクを使用)」の手順の(3)までの作業を実施します。
外付けマイクを使用する場合は、(4)~(6)の作業も実施します。

(2) Julius付属の音声入力ツールである、adintoolを起動し、マイクの音声がJuliusに送られるようにします。

(debian_stretch)# adintool -in mic -out adinnet -server IPアドレス

ここで指定するIPアドレスは、手順(Raspberry Pi 側)の(3)で控えた、Raspberry Pi のIPアドレスです。
音声認識の結果は、Raspberry Pi 側で julius を実行したターミナルに表示されます。

試してみた所、「はい」「いいえ」等、短い単語の認識時間が3秒程度となり、JuliusをPaPeRo i で動かした場合(10秒前後)に比べて大幅に短縮されました。
また、「これから家に帰るよ」「ご飯を食べに行こうよ」「駅までの道順を教えて」など、3つ程度の文節から成る文の認識時間は5秒程度となりました。


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