こんにちは。ピャペロンです。
今回はJulius 4.3.1をPaPeRoi向けにクロスコンパイルして実行してみました。
最新バージョンのJulius 4.5はうまく実行できなかったので古いバージョンになります。
目的
PCでJulius 4.3.1をPaPeRoi向けにクロスコンパイルしてJuliusが実行できることを確認する。
今回使用する主なハード
- WindowsPC
- PaPeRo i 本体
今回使用する主なソフト
- Windows 10
- Tera Term
- WinSCP
- PaPeRo i SDK(Linaro Toolchainでも動作確認)
- VirtualBox
- debian-10.1.0
- Julius 4.3.1
- Julius記述文法音声認識実行キット
Debianの仮想環境構築
第26回Linaro Toolchainでクロスコンパイルしてみた参照
SDK構築
DebianにSDKを転送
SDKを展開
Juliusクロスコンパイル
Juliusページからソースコード(tar.gz)をダウンロードしてDebianに転送して展開
展開したフォルダに移動
./configure --host=arm-linux-gnueabi CC=SDKのクロスコンパイラのパス を実行
make CC=SDKのクロスコンパイラのパス を実行
パペロで実行
フォルダをパペロに転送してchmodコマンドで実行ファイル(julius/julius)に実行権限を与える。
Julius記述文法音声認識実行キットをパペロに転送して展開します。
/Extensionで
./julius-4.3.1/julius/julius -C grammar-kit-4.3.1/SampleGrammars/fruit/testmic.jconf >> /tmp/julius.logを実行する。
パペロのマイクに向かって「りんご5個をください」と発話したらCtrl+Cで終了する。
※音声認識確認用なので一部の単語(蜜柑、リンゴ、ぶどう、0から9の数字等)しか認識できません。
Win SCPを実行して/tmp/julius.logを開いてリンゴ5個をくださいと書き込まれていれば音声認識成功です。
まとめ
古いバージョンのJulius 4.3.1しかうまく実行できなかったので新しいバージョンでも実行できるようにしたい。
configureスクリプトによってはクロスコンパイルがうまくできないプログラムもあるらしいのでハマるプログラムもありそうです。